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幅広い年代が活躍のチャンスを得られる職場

介護職員実務者研修のカリキュラムには、介護福祉士の実技試験を学ぶ機会が設けられています。介護業界の法律は時々刻々と変化しますが、2017年1月からは介護福祉士を受験するためには、実務者研修の受講と3年以上の実務経験が必須条件です。介護職員実務者研修の資格を取得する際に、ホームヘルパーや介護職員初任者研修、介護職員基礎研修を取得している場合には受講科目の一部が免除されて受講料が減額されるケースもあります。但し、無資格者が取得する場合には受講に450時間を要し、修了するまでには約6か月かかるのです。

また、介護福祉士の受験を検討している方に対しては、この実務者研修を早めに受講して試験に備えることが推奨されています。介護職員実務者研修は専門性の高い人材の育成を目的としていることから、ホームヘルパー1級の講座よりも試験が多く修了が難しいという特性を持っています。この諸事情を経営者も理解しているので、実務者研修を取得している人の方が採用されやすい傾向があるといえるでしょう。

更に、即戦力を備えている人材として認知されているため、転職にも有利です。実務者研修は受講資格を気にせずに未経験者も介護職に従事しながら受講できる資格です。多くの人に介護職としてステップアップを図るチャンスが到来しています。人材不足が深刻化している介護業界では年齢や経験に囚われずにチャレンジできるので、70代80代の介護スタッフが現役として活躍している施設は少なくありません。高齢者は体力こそ若者よりも劣りますが、豊富な人生経験を活かした働き方を選択しています。労働に生き甲斐を感じて生涯現役という心意気で活躍する高齢者が徐々に増えてきているのです。

少しでも好条件の職場で働きたい!

介護職の離職率は一般企業のサラリーマンに比べて明らかに高いという現実があります。特に資格を持っていなくても仕事が始められるため、何となく介護職を選ぶ人も多いのですが、介護には体力と強い精神力も必要となってくるため、定着して何年も続けていける人は一握りにとどまっているのが実情です。

これから介護の世界で仕事をしていきたいと考えているなら、土台固めをしっかりとしておくことが大切です。誰でも働くことは可能ですが、介護職員初任者研修などを持っていればその分だけ待遇が良くなるので給料アップにもつながります。ますは、介護の仕事への理解を深めるためにも、初心者でも勉強しやすい介護職員初任者研修の取得を目指してみるといいでしょう。独学だけではなく、専門スクールで講座を修了することで資格取得となるため、数万円程度の学費は必要となるが、カリキュラムによっては1か月前後の期間での取得ができます。

もし経済的な面で不安があるなら、実際に介護の現場で働きながら取得を目指せる職場もあります。中には無料で取得を支援してくれるケースもあるので、生活費を確保しながらの資格取得が可能になるでしょう。また、働くうちにもっと知識を高めたいと思えるようになれば、介護福祉士や社会福祉士といったもうワンランク上の視点から介護職に携わることもできるようになります。専門的な知識を身につけた上で仕事に取り組めば、介護される側の気持ちや考えにも理解できるようになり、一層のやりがいを感じることができるようになります。